日本共産党福島県議団の福島第1原発、第2原発視察

8日、日本共産党福島県議団の福島第1原発、第2原発視察。県議団、事務局、市町村議員、県内の衆院小選挙区予定候補者、保団連の医師など総勢20名。

第1原発は、構内をバスの中から視察。事故を起こした1号機から4号機、構内のがれきの撤去作業は進み冷温停止状態は維持しているものの、1号機の放射能飛散防止のカバーを取り外し現れたがれき撤去はこれから。使用済み燃料も1号機から3号機までの取り出し、溶け落ちた燃料デブリの取り出しは今後、相当の時間がかかります。

第1原発構内視察前に旧エネルギー館で概要説明

汚染水対策では、1日120m3の地下水の流入があり、ウエルポイントなどからのくみ上げが20m3、セシウム吸着装置サリーやキュリオンでで処理をして210m3は燃料の冷却、そして140m3は貯蔵タンクにたまり続けます。現場作業員の安全をお願いしたい。

第1原発構内全景写真での説明
第1原発1号機。飛散防止のカバーを取り外し、がれき撤去後、使用済み燃料の取り出し、溶け落ちた燃料デブリの調査が宇宙線により行われている。圧力容器からはすべて溶け落ちていると言われている、
第1原発2号機。爆発は免れ、建屋はほぼ原形。核燃路用は溶け落ちており、ロボットを投入してデブリを調査中。建屋は上半分を撤去し使用済み燃料取り出しを行う。
第1原発3号機。使用済み燃料取り出しのためにカバーを取り付けが行われる。
廃炉が決まっている第1原発の5号機と6号機。今後1号機から4号機の廃炉作業の模擬施設として使われる。
汚染水を貯蔵する溶接タイプの貯蔵タンク。汚染水が漏れ出すなどのトラブルを起こすボルト締めタイプから順次繰り替えているが、まだボルト締めタイプが残されている。

第2原発は、防護服に着替え4号機の格納容器内、圧力容器の真下まで入り制御棒などを駆動する装置を視察しました。第1原発2号機に投入したロボットが通った同様の経路を第2の4号機で確認しましたが段差があり格子状の床であり、相当な困難を伴う作業だと感じました。震災時は津波が押し寄せ、電源喪失が起きたものの非常用電源で事故は免れました。第2原発廃炉は県民の願い、国、東電は決断すべきです。

福島第2原発視察の事前説明を受ける
第2原発4号機、原子炉建屋内の使用済み燃料プール。使用済み2436体、未使用80体を保管。燃料プールは使用率91%でほぼ一杯。1号機から3号機もほぼ同様。
4号機燃料プールを視察する県議団。
第2原発4号機の圧力容器下の制御棒の駆動装置。
第2原発事務本館前での全員の写真

6月県議会に向けて各団体から意見を聞き懇談

5日、今日は朝から団会議、6月議会の質問項目のうちあ合わせを行いました。代表質問は神山団長、22日。私は、一般質問、27日。

午後は、みんなで新しい県政をつくる会の会議。県議団からの報告を行った後、要望を聞き懇談しました。国保広域化、医療、介護、教育などで意見が出され、特に子育て世代では、学校の教材費、給食費などの負担が大変だといいます。

いわき駅前で「共謀罪」反対宣伝行動、絶対廃案にしてと市民の声

4日、いわき駅前で「共謀罪」廃案を求める宣伝、署名、チラシ配布の行動を衆院福島5区予定候補くまがい智さん、日本共産党後援会の人たちと行いました。総勢34人。1時間にわたる行動で「共謀罪」廃案!が駅前に轟きました。若いカップルは、ビラを見て、「共謀罪」って何ですかと聞いてきたので、「一般の国民も対象に心の中を覗き見て処罰するもの、メールなどを盗聴し監視社会をつくるもの」と話すと、「絶対に廃案にしてください」と共感を示してくれました。

最後は、道路わきに参加者全員で立って、「共謀罪」反対のコールをラップ調で行いました。このために、太鼓を用意し練習までしたという本格的なもの。くまがいさんのコールで「共謀罪は絶対反対」「テロ対策と嘘つくな」「憲法変えるな政治を変えろ」など大声でコールしました。

参加者全員でラップ調のスタンディングコール
衆院福島5区くまがい智さんと街宣
共謀罪の横断幕

6月定例会県議会に関する申し入れを知事に行う

1日、今日から6月、6月議会も20日からで、議会準備も本格的に始まります。今日は、2017年6月定例県議会に関する申し入れを知事に行いました。東日本大震災・原発事故から6年3か月、まだまだ問題は山積み。避難指示解除に伴う住民の帰還の問題、前復興大臣の暴言問題、そして、「共謀罪」や憲法9条改定では、しっかり国に物言う姿勢が必要です。申し入れは神山団長が全体にわたり説明し、各議員が個別問題を申し入れました。私は、教育問題、商工、農林業問題を申し入れました。

教育では、国が教育勅語、銃剣道を取り入れようとするもとで、平和教育や民主主義教育が求められる学校現場にはそぐわないと、取り入れないよう求めました。高校統廃合も6月答申が出ると言いますが、1学年3クラス以下を機械的に対象にせず、地域や保護者の意見を聞いて判断することを申し入れました。中小業者の賠償でも2倍相当の賠償が終わることから実態をよく聞き支援を尽くすこと、米の直接支払い交付金が廃止後も支援の継続、県独自の支援をおこなうよう求めました。

申し入れ文:http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2017/data/170601_01.pdf

知事へ申し入れを手渡しています。
個別項目について申し入れを行っています。