1月24日、いわき市遠野町入遠野の旧鶴石牧場跡地に計画されている太陽光発電事業(メガソーラー)計画について、遠野町の環境を考える友の会(代表佐藤吉行氏)は、事業の関わる認可をしないよう、いわき市そして県いわき農林事務所に陳情を行いました。宮川県議、いわき市議団と共に同行しました。計画は、140haもの旧鶴石牧場跡地に表土をはぎ取り、ほぼ埋め尽くす太陽光パネルを敷き詰め、94,000kWを発電するものです。 計画地の周辺も下流域も土砂災害危険渓流に指定され、下流の官沢川周辺は特別警戒区域に指定されています。35年前の台風では官沢川から入遠野川に大量の水が流れ込み田子内地区が越水し、大きな被害が起きました。 「会」では、計画が実施されれば、これまで以上に土砂災害の危険性が高まる恐れがあると警告し、計画の中止と、市、県にたいし土砂災害の危険の高い地域に作らせないゾーニングを行うことを求めています。 いわき市との懇談では、生活環境部環境企画課長が対応し、市は許可権者ではないとして、メガソーラー等の開発で、計画の健全性、完成後の立ち入れ検査などを盛り込む条例制定の準備をしていると話しています。 続いて県農林事務所では、所長らが対応し、「現時点では申請は上がっていないが、林地開発の許可は森林法に基づき、災害、水害、環境防止に沿って審査する」としています。「会」は、土砂災害の恐れがあり、住民合意のない開発は認めるべきではないことを強く求めました。

