常任委員会、衆院選挙の補正予算のための本会議、東電申し入れ

9月29日は忙しい1日でした。商労文教常任委員会は、労働委員会、教育委員会の審査。労働委員会では、ワークルール講座等で長時間労働の是正などの啓もう活動をすべきと主張しました。教育委員会では、教員の長時間労働を取り上げ、教員を増やすこと、実務量を減らすことで長時間労働を減らすこと、また部活の休養日を設けることで子供の健康や教員の多忙化を解消するために、教育委員会が力を尽くせと訴えました。

午後から開かれた本会議では、今回の解散総選挙に伴う、補正予算14億円余りの審議を行い、全会一致で可決しました。

本会議後は東電申し入れ。東京電力福島第1原発のサブドレンの水位計の設定誤りについて、ずさんな汚染水対策に対して抗議と再発防止を申し入れました。地下水位の低下により5カ月にわたり建屋地下の高濃度汚染水が外部に漏れだす恐れがあったわけです。東電の汚染水に対する認識が問われます。新会長のトリチウム汚染水の海洋放出発言など、東電の認識を改めることが必要です。

東電復興本社復興推進室副室長に申し入れ分を手渡す

商労文教常任委員会審査一日目

28日、商労文教常任委員会の審査。企業局と商工労働部。企業局では、来年春の完成を目指す四倉工業団地2期区域の企業からの引き合いを尋ねました。現在再生エネルギー関係企業2社、輸送関係企業1社の3件の引き合いがあるとこと。

商工労働部の審査では、ふくしま産業復興企業立地補助金の不正利用で㈱ルキオが昨日、今日のニュースで10億8千万円の補助金をだまし取ったと報道があり、説明を求めました。補助金総額は18億円、その内県が不正と認め返還させた金額は5億7700万円、いま詐欺容疑で南相馬警察署が捜査を行う中で、10億8千万円を不正としています。県は、はっきりした時点で、その差額についても返還を求めると言います。

9月議会一般質問、風力発電の集中立地にはルール必要と迫る

26日、9月議会は、一般質問が行われ私は、3番目で質問しました。障がい者福祉の充実では、障がい者差別禁止条例の制定や重度障がい者医療費助成制度の窓口負担の無料化の実現などを求めました。

風力発電については、今後阿武隈山系に275基の風車の建設が予定されています。特にいわき市遠野町入遠野地域では、まわりに50基以上の風車が予定されています。すべてが建設されれば、乱立状態になることは明らかです。地域の方々は、それによって騒音や土砂崩れや環境の破壊により生活にも支障をきたすと訴えています。そこで、再生可能エネルギーの推進は必要なものの、乱立状態を規制するルールも必要ではないかと質問しました。

企画調整部長の答弁は、「関係法令に基づき適正になされるべき」、「地域貢献に取り組みよう奨励、助言」するという答弁にとどまり、地域住民の不安を解消するものにはなりませんでした。

宮川えみ子県議代表質問と遠野町風車問題で知事に申し入れ

21日、宮川えみ子県議が共産党県議団を代表して代表質問を行いました。19日から始まった9月定例県議会。共産党の宮川県議が、トップを切っての質問です。宮川県議は、知事に核兵器廃絶の問題で国にたいして禁止条約に署名するなど核廃絶を求めるように迫りました。柏崎刈羽の原発でも規制委員会が「合格」を出したことで、原発ゼロを求めましたが、「国の専管事項」を理由に、核廃絶、原発ゼロの答弁はありませんでした。また、米はもちろん福島の食の安全を担保する米の全量全袋検査の継続を求めましたが、「継続する」という明確は答弁ではありませんでした。

本会議終了後、いわき市遠野町で風力発電による住民被害をなくすために活動する皆さんの知事申し入れに立ち会いました。遠野町入遠野地域の周りには大型風車が最大60基も今後建設され、騒音、低周波音、土砂災害、景観の改変などが心配されることから、集中立地を規制するルールをつくってほしいというもの。建設されれば最低でも20年苦しむことになります。行政は、真剣に対策を講じることが必要です。

いわき駅前で核兵器廃絶「ヒバクシャ署名」行動と高野町鹿島神社宵祭り

9日、日本共産党いわき北部後援会といわき原水協と共同でいわき駅前で「ヒバクシャ署名」行動を行いました。42人で1時間余り行動し164筆が集まりました。プラカードを掲げ、ギターやテープで音楽を流しながら、署名を訴えました。

夜は高野町の鹿島神社の宵祭り。子ども会や老人会のみなさんがお祭りを盛り上げています。みんなでいわき踊りを踊っています。10日は本祭り。9日、10日と天気に恵まれました。

要望聴取会1日目

8日、要望聴取会が行われました。各種団体のみなさんが各会派を回り、来年度予算への要望書を届けるとともに懇談するもおの。福島県腎臓病協議会のみなさんは、地域別の実態と要望が出され、透析医療の充実を訴えていました。また一般社団法人福島県農業会議のみなさん。そして私学関係の団体のみなさんが要望に訪れました。

商労文教委員会県外調査

5日から7日まで議会商労文教委員会の県外調査、神戸、岐阜、名古屋方面。5日は、新産業創造研究機構(NIRO)で被災後の産業創造、産官学連携の話を伺った。NIROは、大手企業などで組織され、中小企業の技術開発を支援する方針を打ち出し、強化するとして環境・エネルギー、航空機・航空エンジン、健康・医療ロボット、ロボット・人工知能、地域産業、を上げている。中小企業と連携し、どう支援していくかが課題と感じました。

6日は、京都市立堀川高校の「SGH、学力向上」の取組み。子どもたちを信頼し、現場と教育委員会一体に自立自主性を育む教育に共感しました。次に岐阜県立岐阜工業高校の「SPH航空宇宙産業の人材育成」、愛知県企業局の「工業用水道におけるPFI」

7日は、NPO法人ORGANの「長良川おんぱくによる観光地域づくり」。岐阜城へは年間200万人が訪れる一方地元観光地への集客は伸び悩むという状況。長良川を生かし様々な企画を立て観光を活性化させようと若い理事長さんを中心に頑張っています。

京都市立堀川高校で校長先生から説明を受ける

つどい開催、医療の心配、イノシシ被害、党への期待などが出され懇談

2日、内郷白水地域で「つどい」を開きました。高野・白水共産党後援会の主催。市政報告を溝口民子市議が県政報告を私が、国政をくまがい智5区候補が行い、懇談しました。医療や医療費負担の心配、イノシシ被害が続く現状などが参加者から出されるとともに、共産党への期待の声も出されました。

共産党県議会議員団が内堀知事に申し入れ

1日、9月定例県議会に関する知事への申し入れを行いました。異常気象、安倍内閣改造、自衛隊「日報」隠ぺい、森友、加計など疑惑かくし。また、東電会長のトリチウム汚染水発言、規制員会の再稼働へ前のめりな姿勢など、こうした中で議会が始まります。知事への申し入れは、安倍暴走政治から県民の暮らしを守る役割発揮、原発ゼロ、避難者支援、医療介護の充実、教育や商工業など多岐にわたります。団長の説明の後各項目ごとにそれぞれが申し入れました。

http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2017/data/170901_02.pdf

知事に申し入れ分を手渡しました。
団長説明の後、各項目に沿い各自が申し入れ

いわき市入遠野地域に風力発電、事業者説明会では住民から心配の声

30日、(仮称)遠野風力発電事業の事業者説明会に行ってきました。「原発ゼロ」の実現と一体に再生可能エネルギーの飛躍的な推進は言うまでもありません。しかし、それが地元住民の生活や生業を脅かすものになっては、本末転倒です。いま、いわき市遠野町入遠野地域を中心に三つの風力発電事業が進められています。(仮称)三大明神風力発電事業(遠野町、三万五七〇〇kW、風車最大17基)、(仮称)馬揚山風力発電事業(三和町、三万六千kW、風車最大18基)、(仮称)遠野風力発電事業(遠野町、八万六四〇〇kW、風車最大27基)です。風力発電については、騒音や低周波音、シャドーフリッカー(羽の影がチラチラする現象)、バードストライク(鳥が羽にぶつかる)、景観、工事用道路の建設による自然破壊、動植物への影響など多くの問題が上がっています。
事業者からの説明の後、参加された住民の方々による質疑が行われました。事業者であるアカシア・リニューアブルズ社は、外資系企業で日本の再生エネ関連でも経験豊富と言います。参加された住民の方々からは、騒音や低周波音への不安、馴れ親しんだ地域の景観の変化、湯の岳断層や水環境の変化などまた最近起きた風車の火災の対応や耐用年数が過ぎた風車の撤去の問題など様々な不安が出されていました。この3つの事業で最大62基の風車が入遠野地域を取り巻くことになりますから、住民の方々の不安は十分理解できます。そして、事業者が想定する風車の設置範囲には、八七戸の住宅があり、公共施設や学校が近接していますから、住民の不安はさらに高まるのは当然です。「風力発電は来てほしくない」参加者の率直な思いのようです。
事業者は、こうした住民の不安の解決に力を尽くすとともに、解決できなければ大幅な変更や撤退も視野に入れた決断が求められます。国や県など行政は、住民のくらし最優先の立場で再生可能エネルギーの推進を図るべきだと感じました。

 

実線内が風車建設予定地