26日、いわきを変えるゾ市民の会が主催する、「大型風力発電所の許認可の進捗状況を聞く会並びに大型風力発電を考える懇談会」が開かれ参加しました。
現在いわき市内では、工事中も含めて多数の風力発電のための風車建設計画があると言います。いわき市の生活環境部の担当者から説明では、稼働中が13基、工事中が14基、計画中(アセス終了)が44基、計画中(アセス中)23基、市内合計94基ということです。
その後、いわきを変えるゾ市民の会、遠野町の環境を考える友の会、いわき山岳会、夏井川・好間川・新川水害対策促進連絡会、いわき地域学会、小川町水害被害者の会、夏井川流域住民による川づくりの会など参加した住民団体がそれぞれの活動について報告が行われました。私も発言させてもらいました。
再生可能エネルギーを環境や人間生活に影響なく進めることについて県や市町村の果たす役割は大きいものがあります。福島県は、原発事故以降、原発に頼らず、「再生可能エネルギー先駆けの地」を掲げ、風力発電や太陽光発電を推進しています。それ自体は大事なことですが、「さきがけの地」を標榜し推進するのであれば、環境や災害を考慮した規制する条例も全国に先駆けて作るべきです。阿武隈山地で多くの風車計画が進むのは、廃炉になった東電の第一原発、第二原発の巨大な送電線を利用するためにこの地域が狙われているのです。県は、送電線への系統送電線建設と事業者へ補助金を出しています。政策的な誘導によって阿武隈山系に風車がつくられています。大玉村では、2019年に大規模太陽光発電施設の設置を望まない宣言を行い、メガ規制を行っています。
各団体からの報告は、住民の8割が反対しているにもかかわらず事業が進められている。工事用道路の建設により土地の改変で土砂災害の危険がある。FIT終了後の維持管理が問題なことなどが報告されました。引き続き情報交換を行っていくことが確認されました。(写真はイメージ、ネットから引用)